【勤務薬剤師としての視点】薬歴に何書くの?
勤務薬剤師の視点で薬歴について
目次
薬歴(薬剤服用歴)に記載すべき内容
こちらが最低限記載すべき項目です
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/dl/shidou_kansa_03.pdf
(参照:厚生労働省。23~24ページ)
以前は紙薬歴と言って、紙に手書きで書いていましたが、ここ数年で電子薬歴を導入している店が増え、単語登録等を用いて効率良く記載できるようになりました。
音声で入力できるところもあるとか聞いたことがあります。
薬歴記載のためには服薬指導が必要
薬歴を記載するためには、服薬指導が必要です。
新患や新規薬の処方があった場合は、特に説明が必要です。
患者にとって、初めての薬を飲むことは大変怖いことです。
(新患でも時々、その薬のこと知ってるし説明いらんと威圧的に言ってくる人います。ほんまに大丈夫かなって思いながらも、注意点だけ言おうにも早くしろ言われたらもうお会計して帰ってもらうしかない。それで後々文句言われらどうしようって時々思って、だいぶ引きずります。)
指導後、SOAP形式で記載。
SOAPとは?
こちらを参考にしてもらえれば分かりやすいかもしれません。
www.onenationworkingtogether.org
次の薬剤師へとつなぐためにSOAP形式で記載し、完了。
また、毎回内容同じリピーターに、毎回同じ指導は不要だと思います。
症状が変わらないことも大事な情報の1つとなります。
薬を飲み忘れなく飲めていて、体調も変わりないという薬歴記載もとても大事な情報です。
最後に
次の薬剤師へとつなぐための適切な薬歴記載内容。決して自己満足にならないように。
簡潔に必要なことのみを記載することが大切。
過去に薬歴未記載のニュースもありました。
その日のうちに記載が終わらないという時もあるでしょう。
しかし、患者の情報を次の薬剤師へ渡す大事な薬歴です。治療効果に関わってきます。
その辺り忘れずに取り組みたいですね。
【勤務薬剤師としての視点】服薬指導には世間話いらない。薬歴記載SOAP簡潔に。
勤務薬剤師としての視点で書きます(20180812更新)
目次
薬剤師が毎日考えていること
- 上手く店舗が回っているか(待ち時間は長すぎないか)
- 薬歴記載が勤務時間内に終わるか
- ミスなく調剤・監査でき、薬を正確に患者へ渡しているか
- 適切な服薬指導ができているか。
- (その他省略)
管理者になると毎月考えること
- 処方箋枚数の変化。処方元の応需率
- 技術料単価・在宅件数
- OTCの売上げ。1か月を通しての問題点
- (その他省略)
服薬指導には世間話いらない。薬歴記載SOAP簡潔に。
薬局混雑時、
皆が手短に服薬指導を終えている中、どの患者に対しても長々と指導している薬剤師がいました。
ケースバイケースで、指導が長くなることはありますが、ずっとDo処方で落ち着いている人に対しても長々と指導。
内容を聞いていると世間話になっていた。
あなたが時間をかけて指導(お話)している間、
他の薬剤師の負担が大きくなっていることを理解しているのだろうか。
服薬指導だけでなく薬歴記載も大変時間がかかっていた。
これもケースバイケースだと思いますが、それでも時間かけすぎは良くない。
記載した本人は多くのことを患者から聞き出し、
内容が充実している薬歴を記載したように思っているかもしれないが、
SOAPのSを7行も8行も記載されても、次対応するとき全く内容が頭に入ってこない。
聞いたこと全てをSに記載することが良いわけではない。
簡潔にSOAPを記載することで、
薬歴記載時間の短縮および次回対応する薬剤師が情報を把握しやすい。
私自身、人に対して偉そうに言えるほどではありませんが、
やはりある程度限度というものがあります。
患者にとっては、
毎回丁寧に指導してくれて、あの薬剤師は親切で良い人だなとなるかもしれませんが、
一緒に勤務する薬剤師としてはそうはなりません。
それは負担が大きくなるからです。
最後に
早ければ良いということはないですし、効率だけを求めるのも良くはないと思いますが、一緒に勤務する上では周りの状況をしっかりと把握ながら、働くことが大事だと思います。
今こうして書いていますが、
自分も周りをしっかりと見ながら仕事をしたいと思っています。
直すべきところは直していきたいと思っています。
では☆
【パパとして】出産後の妻の実家での記録。授乳は変われない。夜中が大変。
パパとして子どもと一緒に成長していきたいなと思いながら今日も書きます。
現在は週末の休みのみ、妻の実家へ行き育児を一緒にしています。
赤ん坊は一日を通して、
- 泣く
- 寝る
- おっぱい飲む
- 排泄
の繰り返しです。
泣く割合が一番多いです。
日中も泣いている赤ん坊を抱っこしてあやしたりするのは大変ですが、夜中のほうが大変だと実感しています。
なぜか。
夜中の授乳は大変
我が子は23時の授乳後にようやくぐっすり寝てくれます。
夜中の役割分担は、
妻⇒オムツ交換と授乳。
自分⇒ミルクとゲップと寝かしつけ。
自分自身、休みの日しか育児できていないので寝不足にはなりますが頑張ろうと思っています。授乳は母親にしかできないので、代わりがいません。
なかなか寝てくれない日は、1時間ぐらいあやします。
抱っこしながら、自分が半分寝ていることもあります。
その後、朝まで寝てくれるとありがたいですが、深夜1時頃授乳があります。
その次は3時~4時頃授乳。授乳間隔は個人差があります。
授乳間隔についてこちらが参考になります
この後は少し長く寝てくれることが多く、4時間後の8時頃授乳です。
夜中の授乳は、睡眠が短時間でとびとびで寝てもすっきりしません。
日中、そして夜中も赤ん坊から目が離せません。
落ち着いて自分のことをする時間がなかなか確保できないのは言うまでもなく、睡眠時間の確保も難しいと実感しています。
育児ワンオペは大変。
早く育休に入って育児に専念し、軌道にのったら自分の時間作りたいです。
では☆
【パパとして】産後の育児。妻の実家での育児の記録。ミルクの作り方。
パパとして育児頑張ろうと思っています。育休前の内容です。(20180812更新)
さて、娘が産まれて14日程度が経ちました。
妻が里帰りで実家にいることもあり、仕事がある日は育児になかなか協力できていません。妻の実家までは車で高速道路を使い1時間は最低かかります。
休日は妻の実家に行き、ミルクをあげたり・おむつ交換したりしています。
ミルク
しばらくは母乳だけ難しいとき(娘の吸う力がなかった)はミルクもあげていましたが、最近は母乳のみでいけるようになってきたので、ミルクを作って飲ます機会は減りました。
そんなわけでパパの出番が1つ減りました。
ミルクは出産後入院中に使用していたものと同じものを使用していました。
哺乳瓶も退院時に病院より頂けたので、買わずに済みました。
哺乳瓶の消毒も退院時に頂いたミルトンでした。
ミルク作成は簡単で、ミルトンに浸っている哺乳瓶を出し、ミルクの元を入れ、お湯で溶かして、熱くも冷たくもなく、人肌程度の温度になってミルク完成です。
以下サイトを見ると分かりやすいと思います。
母乳・ミルクを飲んだ後はゲップをさせます。
ゲップをさせるために抱いているときの顔が、良い顔してます(゜-゜)
おむつ交換
おむつ交換は毎回、足をバタバタ動かすので苦戦しています。
うんちが足につくのにバタバタ。おむつ交換慣れるまで難しいです。
最後に
休日しか育児に関わることできていないこともあり、
手際はまだまだ良くないですが、数をこなして妻と同レベル以上でできるようでに取り組みたいところです。
【パパとして】新生児。出産。育児開始。
3月末に娘がうまれました。
(20180813更新)
ひとまず母子ともに健康で一安心でした。
間に合わないかもしれないと思いましたが、無事に出産に立ち会えることもでき良かったです。分娩室では、陣痛がきたら腰あたりをさすったり、おしりをテニスボールで圧迫したりしていました。
うまれて間もない子は、首がすわっていないので抱くことも最初は怖く、おむつ交換も足をどのくらいの強さで押さえれば良いのか分からず怖かったです。
育児開始
新生児と1日を一緒にすると、想像していた通りの泣くか寝るかでした。
授乳がおよそ2~3時間おきであり、夜中もでした。
授乳前後に泣くし、授乳してもすぐに寝てくれなかったです。
少し仮眠しても泣き声に起こされるので、睡眠不足状態になるなとすぐに思いました。
妻は里帰り中なので、週一ペースでしか妻の状況を把握できないですが、大変だろうと思ってました。
男性は夜中の赤ちゃんの泣き声に気づかないと言われているようですが、この当時は泣く声に気づき目覚めていました。
ミルクとおむつ交換は男でもできるので、翌日が休みであれば夜のミルクやおむつ交換は頑張っていました。
最後に
新生児の育児はワンオペでするものではないと以前から理解はしていましたが、
やはり育児のワンオペは厳しいと育児初心者ですが感じていました。
これは今も同じ思いです。
では☆
【勤務薬剤師としての視点】医薬分業を簡潔に。院内処方・院外処方。
勤務薬剤師としての視点で医薬分業を簡潔に書いていきます。(20180811更新)
目次
医薬分業とは?
日本の医薬分業は強制的ではなく任意なものでありますが、2016年には70%を超えています。
簡潔に言うと、医師は医学、薬剤師は薬学の専門家なので薬のことは薬剤師が専門的に行うことにより、互いに専門分野で力を発揮し、患者へよりよい治療を行えます。
医薬分業の歴史と詳細はこちらになります。
院内処方とは?院外処方とは?
- 院内処方⇒病院で医師に診てもらい、そのまま院内で薬を受け取る。
- 院外処方⇒病院で医師に診てもらい、受付で処方箋を受け取り、自分にとって都合の良い薬局でもらう。
新店舗立ち上げを経験し、メリットとデメリットを考えてみた
(患者にとってのメリット・デメリット。薬剤師としてどうケアしていくことで患者にとってメリットを感じてもらえるのか)
メリット
- 院内では説明がなかったが、病院の外の薬局に行くことでしっかり説明してくれるようになった
- 他の病院の薬との飲み合わせも見てくれるようになった
デメリット
- 病院から薬局への移動が不便
- 負担金が病院と薬局両方でかかるようになった
- 待ち時間が増えた
経験したことを少し書きます。
薬局で勤務していると、
今まで院内で薬を渡していた病院が今後、院外処方にすることになり、
病院の近く(目の前等)に薬局が新しくできる話をけっこう聞きます。
会社として新店舗立ち上げのチャンスです。
私も運よく、院外処方に切り替わるタイミングで病院の近くに新しくできる、
いわゆる門前薬局で勤務したことがありました。
いざ、開店日を迎えると、薬局に入ってきた患者の中には処方箋を薬局の受付で渡すということが分からない患者もいましたし、
新患アンケートの記載をしたくないという患者もいました。
(当然ですが、薬を受け取るまでの流れが分からない患者が多かったです)
病院から薬局まで移動することが負担であり、不便になったという声(高齢者に多い)や病院でも薬局でも待ち時間が発生し、
待ち時間が総合的に増え、
メリットは全く感じていないという声もありました。
今まで支払は、病院だったのに薬局でもお金を払わないといけなことに疑問を抱く人は多かったです。
患者にとってのデメリットです。
ただ、良くなったというお声も頂きました。
こっちは患者にとってのメリットです。
院内では、薬は内容も見せてもらえずに、
「今日の薬です。飲んでおいてください。」だけで、
薬の説明が全くない。(病院によると思いますが)
院外薬局になってからは説明をしっかりしてくれるようになって良かったと。
院内の時は、薬剤師から薬を受け取ることもあるが、事務もしくは看護師から薬を受け取ることもあったという声もありました。
私も患者側で事務から薬を受け取った経験があります。
こうした経験をした人からすると、
病院の外の薬局にもらいにいくことで、薬局にいる薬剤師が薬の説明をしっかりしてくれるし、良かったと思えます。
実際、私自身が体調を崩し診てもらったクリニックは院内処方であり、
不要だと感じるビタミン剤も一緒に処方され、何の説明もなくお会計と一緒に事務から受け取りました。
最後に
今まで院内で説明なく薬を渡していた経緯があると、患者からすると病院で医師に診てもらった時点で完結しています。
院外処方になったとしても薬局は薬はもらうだけの場所と認識してしまうのも無理はないように感じました。
医薬分業が強制的でないので、院内処方はなくなることは難しいでしょう。
院内処方・院外処方に関係なく、薬の説明はしっかり患者にしていくような意識改革・人員確保・環境整備が進めが良いなと思っています。
今は敷地内薬局とかいろいろ議論されている内容もありますが、薬剤師としてやっていく内容については大きく変わりません。
どのような流れになっても薬剤師として胸を張れるような存在でいたいです。
では☆
【勤務薬剤師としての視点】かかりつけ薬剤師~同意書取得について~
さて、勤務薬剤師としての視点で書いていきます(20180811更新)
目次
前置き
薬局で勤務していると2年に1度、調剤報酬改定があります。
前回の改定が2016年4月であり、2018年4月に改定がありました。
昨年の暮れから、改定についてネット上でもいろいろと情報が飛び交っていました。
私も内容が気になり、通勤時間に見てました。
薬剤師歴がまだ浅いので、知らなかったですが、
毎回の改定の詳細が決定する時期が、だいたい改定ひと月前の3月初め頃だと最近知りました。結構ギリギリなんですね。
今回、ここで書きたいのは、2018年4月からの改定内容についてではなく、
前回2016年4月の調剤報酬改定で話題になりました、
かかりつけ薬剤師についてです。(2016年度での改定内容で書いています)
かかりつけ薬剤師とは何か?
いろんなところで書かれていると思いますので、詳細はこちらを参考にどうぞ。(日本薬剤師会)
軽く説明すると、
調剤薬局A店で5人の薬剤師が勤務しているとします。
患者は毎回違う薬剤師から薬の説明と受け取りをしていたところを、
この薬剤師さんから薬の説明と受け取りをしたい!となった場合、同意書に署名をすることで担当の薬剤師をつけることができるという制度です。
(美容室で言うと、担当のスタイリストみたいなものです。。)
担当をつけることによる負担金は、かかりつけ薬剤師をつけない時と比較すると数十円程度です(負担割合等を考慮)
明細にある管理料の70点てのは何?
かかりつけ薬剤師算定指導料70点。
さて、このかかりつけ薬剤師指導料を算定するにあたって、施設基準・算定要件というものがあります。それを満たさないと上記の70点算定できないってことです。
施設基準として
- 薬局での勤務経験が3年以上
- 当該薬局に週32時間以上勤務
- 当該薬局に6か月以上在籍
- 研修認定制度等の研修認定を取得している
- 地域活動に参加している
というものがあります。
算定要件の詳細は割愛しますが、実際に同意書取得となると、
- 一般用医薬品を含めた併用薬の確認、残薬調整等以前から実施していた内容と変わらなかったことに対して、点数を取ることへの抵抗感がある
- 24時間相談応需できる体制や勤務表を患者へ渡すことによるストーカー被害等の懸念
女性が多い職場であるので、ストーカー被害を気にされている方多かったように感じます。
施設基準・算定要件の詳細はこちらを参考にどうぞ(2016年度)(17,18ページ参照)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000116338.pdf
同意書を取得することへの抵抗心
なぜか。
まず、自分が経験が3年以上もないこと。
自分が算定要件を全く満たさない中で、同意書を取得するよう上司から言われたときにはおかしいでしょ・・・と思いました。
患者にかかりつけ薬剤師という制度の案内はできますが、
担当薬剤師の選択肢の中に私が入ることはおかしい話です。
仮に異動して来た店に現在在籍5ヶ月のために施設基準を満たさないが、あと1ヶ月で在籍期間6か月になる場合、1か月後に向けて同意書取得は理解できますが。。。
私は2016年4月の時点で何も満たしていなかった。。。
ただ、会社の方針としては同意書数および算定数UP。
半年ぐらい過ぎた頃だったでしょうか。
算定数はともかく同意書数が少ない結果を見て、上司にチクチク言われる。
新患からは同意書取れるでしょって上司から言われた。
新患から同意書?
おかしくない?
何の信頼関係もない状態でどうやってこの薬剤師に担当お願いしたいなんて決められるねん。。
抱いた疑問。
当時の上司に対して落胆したことは多々ありましたが、これもその中の1つ。
他店に異動になってからも上司から、新患からは何件か同意書取得できるのにできてないのはおかしいと言われました。
上司が変わっても会社全体の方針として新患からも取得だったのでしょうか。。
(400件もかかりつけの患者持ってる人けっこういるみたいですけど、責任持って対応できてるのか、これも疑問です)
でも私の感覚はおかしくなかったことが2018年4月の改定で分かってスッキリしました。
かかりつけ薬剤師指導料の同意書取得の対象は、
複数回来局している患者と明記されました!
他店ではどんどん新患から同意書取得していると言われていて、
自分の感覚がおかしいのかと思ったこともありましたが、この明記で救われました。
ありがとうございます。
最後に
2016年4月に始まったかかりつけ薬剤師については、まだ評価途中であると思います。
今回2018年4月の改定で、育児等で短時間勤務している人も算定できるよう緩和されました。
今後、患者側、それに対応する薬剤師側、
両方に適切である制度になっていくことを願っています。
(参考資料:厚生労働省 調剤報酬改定の概要)