低髄液圧症候群(原因・症状・診断・治療)について
みなさま、こんばんは。
私はコロナ療養中でございます。
前回、低髄液圧症候群について書きました。
その際、原因・症状・診断・治療については書かなかったので、今回書きます。
低髄液圧症候群、脳脊髄液減少症、脳脊髄液漏出症という診断を受けた人で調べたことのある人にとっては当たり前の内容で不十分な内容かもしれませんが、まだ受診されてなかったり、上手く診断を受けられていない潜在的患者である人にとって役立てばと思います。
●原因
→医療行為(腰椎穿刺など)、交通事故、転倒、外傷、咳くしゃみなど
●症状
→起立性頭痛(痛みは座っているときや立っているときに起こり、完全な臥位でのみ頭痛が軽快)、項部硬直、首の痛み、吐き気など※
起立性の頭痛を主として、多彩な症状があるようです。
私も側頭部のしびれや耳の違和感がありました。
医師も低髄液圧症候群からきている症状なのか別の疾患からきている症状なのかの鑑別が難しいとおっしゃっていました。
●診断※
→脳画像検査。
ガドリニウム造影MRIでは,しばしば硬膜がびまん性に増強され、重症例では脳の下方への偏位が観察される。
(腰椎穿刺後の頭痛は臨床的に明らかであり、検査が必要でないこともある)
●治療※
→水分補給およびカフェイン
硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)
また、腰椎穿刺後頭痛に対する第1選択の治療は、
横臥、水分補給、弾性腹帯、カフェイン、必要に応じて鎮痛薬。
こうした治療をするも腰椎穿刺後頭痛が持続するようであれば、硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)が効果的である。
硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)は自発性または外傷性髄液漏にも効果的なことがある。
治療としては、ブラッドパッチがドラマでも取り上げられ有名ではありますが、生食パッチやアートセレブ療法というのもあるようです。
(参考)※
腰椎穿刺後の頭痛は一般的で、通常は数時間から1~2日後に起き、重度となりうる。体格が小さい若年の患者で最もリスクが高い。細いnoncutting針を使用することでリスクが低下する。髄液の採取量および腰椎穿刺後の臥床時間は発生率に影響しない。
腰椎穿刺による髄液の採取は、特発性または外傷性髄液漏の場合と同じく髄液の量および圧の減少をもたらす。
(注意)
あくまでも一般的なお話しですので、詳細な診断方法や治療内容につきましては、主治医の先生とご相談ください。
※参考資料
#脳脊髄液漏出症
#ブラッドパッチ